突然のめまい~良性発作性頭位めまい症~

私が社会人になって半年ほどすぎた頃のことです。

朝、目が覚めてベッドから起き上がろうとすると、突然激しいめまいに襲われました。天井、いや世界がすべてぐるぐると回っている感じのめまいです。めまいと同時にひどい吐き気も起こりました。

めまいと吐き気、それと動悸で私は再びベッドに横になりました。

めまいを起こしている女性

一体何が起きたのかよく分かりません。

ゆっくりと体を起こし何とか立ち上がると、やっとの思いで簡単な朝食を食べ、身支度を済ませると出社しました。

一度起き上がってしまえばめまいは治まったものの、頭を動かせば、また激しいめまいが起こります。職場の机の引き出しの中から書類を出そうとする動きだけで、周囲がぐるぐると回り出すのです。

なんとか仕事はこなせていたものの、私の様子がおかしいことに上司が気づき、その日は早退することになりました。

早退し、とりあえず病院に行かなければと思ったのですが、一体何科に行けば良いのか分かりません。ネットで「めまい 病院」と検索すると、職場の近くにめまい専門の病院があることが分かったので、電話で予約を入れて病院へ向かいました。

病院に到着して、受付で渡された問診票に記入して待つこと数分。名前を呼ばれたので診察室に入りました。

そこにいたの高齢の男性の医師から、なにやらスキーのゴーグルのようなものを渡され、装着するように言われます。重たいゴーグルを着けると、医師は私の頭をグラグラと揺らしました。さらに回転する丸椅子に座らされ、ぐるぐると椅子を回したのです。

この時の私がめまいで吐きそうになっていたのは言うまでもありません。ゴーグルを外すと医師から病名を告げられました。

良性発作性頭位めまい症

耳の中にある石が剥がれて平衡感覚がおかしくなっている病気だそう。

脳に問題があるわけではないと言われて、私は少しホッとしました。

しかしこの病気、根本的な治療法や特効薬がないそう。症状が出たら体を動かして、めまいに慣れていくしかないんだとか。そのため、私はしばらくの間ヘロヘロになりながらめまいに耐える生活を送ることになりました。