死ぬほどの痛みを感じた「虫垂炎」

私は小学6年生のときに、虫垂炎という病気を経験しました。当時は子供でしたし、親から盲腸だと説明されても全くピンと来ず、ただただ痛みと闘うことで精いっぱいでした。

痛みが私を襲ったのは、友人宅で勉強会をし、帰宅するため友人宅を出たときです。胃が痛いような、みぞおちが痛いような、兎にも角にも経験したことのない痛みでした。

虫垂炎で痛がる子供

とうとう私は歩くことが出来ず、友人たちがそれを察し両親に連絡してくれたのか、救急病院に急行しました。

痛みと倦怠感、気持ち悪さから待合室で泣き喚いたことをうっすら思い出します。吐き気がする、吐き出してしまいたい、そんな苦しさから水を大量に飲むも治まることはなく、過呼吸を併発しました。気が遠くなり、死んでしまうのではないかと思ったほどでした。

その日は休日で救急も混雑していたからか、順番が回ってきたのは1時間以上あとでした。

そして、応急処置として点滴をしようとするも、先の大量に摂った水のせいで血管が見つからないというちょっとしたハプニングがありました。

幸い、慢性虫垂炎ということでそれ以上重くなることがなく、1週間程度の入院で事無きを得ました。

入院している子供

1週間の入院生活はご想像通りの退屈な日常でした。ただそれ以上に家族が側にいない事の方がツラかったかもしれません。所詮小学生ですから親にはそばにいてほしいと思うものです。

言葉でも伝えられていませんが、仕事帰りに寄ってくれる父親の存在が非常に大きかったです。何かを言うわけでもないですが、ただひょっこり来て「よっ」という言葉が退屈な日々を過ごす私の時間を進めてくれていたように思います。強がって「もう帰って!」などと言ったこともありましたが、やはり子供です。父親が帰ったあと、大粒の涙をひとりベッドで流しました。

恐らく父親はこのことも当時のことも記憶にないと思いますが。

経験した事の無い痛みと共に家族の大切さを痛感できた虫垂炎でした。そう考えると、死ぬほどの痛みを感じる価値は有ったのかもしれませんね。